小松マテーレ株式会社
石川県能美市
調査社員数54名
調査日数14日
- 調査日
- 2024.12.10
- 更新日
- 2025.03.04
社員インタビューで分かるリアルな評判・口コミ
社員インタビューで分かるリアルな評判・口コミ
小松マテーレ株式会社って"こんな会社"
小松マテーレ株式会社は、1943年、石川県小松市に繊維加工メーカーとして創業。以来、高度な染色技術と高次後加工技術を組み合わせた新素材を次々と開発。化学素材メーカーとして、世界中のファッションブランド・スポーツブランドとともにハイレベルなモノづくりを行ってきました。「技術と感性の融合」と「芸術の工業化」という2つの基本コンセプトを集約して生まれた「Art in Technology」というコーポレートスローガンを掲げ、繊維分野のみならず、建築、土木、車輛などのさまざまな事業領域において、確かな技術を備えたイノベーティブな企業として事業を展開しています。
「人々の感動を創造する」を1つの企業理念として掲げる小松マテーレで働くのは、モノづくりのプロフェッショナルたち。各部署のプロが一丸となり、新素材の研究開発から製造、販売まで日々取り組んでいます。事業幅が広いため部署も多彩で、部署や職種によっては社内コンペへの参加や海外出張など新しい挑戦に踏み出す機会もあります。
国内外問わずその製品が高く評価されている小松マテーレ。世界に通用するハイレベルな技術を若手のうちから吸収できるのは大きな魅力と言えるでしょう。
小松マテーレ株式会社の基本情報
業種 | 繊維・化学素材メーカー |
---|---|
拠点数 | 3拠点(石川・東京・大阪) |
設立日 | 1943年10月8日 |
代表者名 | 代表取締役社長 中山 大輔 |
上場/非上場 | 上場(東証プライム) |
小松マテーレ株式会社の基本データ
- 平均年齢
- 39.1歳
- 平均年収
- 566万円
- 男女比
- 6:4
- 平均勤続年数
- 16.3年
- 年間休日
- 120日
- 残業時間
- 10.0時間
- 育休取得率
※女性 - 100%
- 離職率
- 11%
- 有給取得日数
- 非公開
- 役員・管理職の女性比率
- 12.6%
※厚生労働省の最新データを基に比較。ただし、更新されていない項目は過去の情報と照らし合わせて検証。
小松マテーレ株式会社の社内調査結果
具体的に魅力に感じるポイントは?
- 技術力が高くネームバリューがある
- 新しい技術や開発を目にできる面白さ
- 福利厚生が充実している
具体的な入社の決め手とエピソード
- 会社の実績と技術力に魅力を感じた
- 事業展開が幅広くさまざまな企業と関われる
- 製品が身近でやりがいを感じられる
社風分析データ
小松マテーレ株式会社のピックアップデータ
小松マテーレ株式会社のPhotoGallery
実際の社員に聞いた!
小松マテーレ株式会社のリアルな声
■インタビューに協力をしてくれた小松マテーレ株式会社の社員さん
-
山上晴子さん
第1事業部
就活の軸
メーカー、大手
-
免田和樹さん
商品開発推進部
就活の軸
上場企業
-
北野由浩さん
エンジニアリング部 保全G
就活の軸
福利厚生、やりがい
-
福田太郎さん
技術開発部 基礎研究G
就活の軸
大手メーカー、大学で学んでいた化学を活かせる、最終製品がわかりやすい
ピックアップデータについて
高い技術でのモノづくりに携われるのが御社の魅力かと思いますが、具体的にどのような業務を行っているのですか?
山上さん
私は衣料素材販売部隊におけるアジアチームでの営業業務に就いており、加工された生地を問屋や商社、直接アパレルに販売しています。まず、生地を提案して、どのような素材や加工が可能かを紹介します。既存の生地を提案する場合もありますが、さまざまな加工の新しい組み合わせを提案することもあります。最終的に完成した生地を納品します。
免田さん
紳士用、レディース用、スポーツ用途、資材用途などさまざまな用途における生地の開発を行っています。お客様から生地をいただき、生地にいろいろな機能加工を付与したり、表情感を変える加工をしたりしてお客様に生地を提供するという仕事です。
生地はさまざまな工程を経て完成するのですが、その工程一つ一つを確認しながら進めることができるのが商品開発の魅力です。
福田さん
技術開発部に所属しており、主にファッションやスポーツ、作業服などの生地に関する加工や新しい技術の研究を行っています。たとえば、撥水性を高める技術や、汚れが付きにくい加工方法などを研究しています。業務としてはビーカーを使った実験のようなイメージに近いですね。薬品を混ぜて試行錯誤を繰り返しながら開発を進めています。
北野さん
エンジニアリング部の保全グループという部署に所属しており、主に機械の保全、メンテナンス、修理および新規設備導入のための図面作成などを行っています。工場から連絡があれば、現場へ出向いて故障した機械の修理をすることもあります。
モノづくりを行う会社が多様にある中で、小松マテーレに入社した理由は何ですか?
免田さん
ファッションだけでなく、スポーツや資材、そして生地以外のことも含めて、幅広い分野で事業を展開している点に魅力を感じました。さまざまなブランドと関われるのでこの会社を選びました。
山上さん
企業説明会で、プルミエール・ヴィジョン(PV展)での受賞歴やハイブランドへの生地提供の実績を知り、会社の技術に驚きました。画面越しの説明でもその実績が伝わり、その魅力を実感しました。
福田さん
化学系のメーカーを中心に探している中で、最終製品が目に見える形で確認できる会社ということが決め手になりました。
北野さん
インターンや説明会で、当社の製品が世界的なブランドの生地に使われていることや身近なところにもあることを知り、面白いと感じました。
石川県で働きながら世界と繋がっている実感はありますか?
免田さん
会社の製品を海外展示会に出展し、評価を得ています。当社が加工した生地のグローバル展開は進んでいると思います。
開発工程から関われる
素材メーカーならではのやりがいと面白さ
開発から製造、販売まで、一からの素材づくりが行われる小松マテーレ。ただ作る・販売するだけの仕事でなく、工程から関われる面白さがそこにあります。工程により部署こそ分かれるものの、各部署が一丸となり生み出された製品に、愛着とやりがいを感じられるはず。創業時から培われている技術から最先端技術までさまざまな技術を目にできるため、知識量でも他社と差をつけられるでしょう。
成長環境について
どのような点で成長できる環境だと感じますか?
免田さん
全体研修があり、モノづくりの流れを学べます。細かい業務は現場での経験で覚えていきますが、上司や先輩がアドバイスしてくれます。
北野さん
入社後に研修がしっかり行われます。私の場合は、半年かけてすべての工場をまわる研修があり、工場ごとの特色や製品を見学しました。研修中に聞いた内容が、機械修理時に役立つことがあります。
現場で得る技術も多数、多くの若手がモノづくりのプロを目指す
工場研修などの事前研修もありますが、実際に現場に入ってから得る技術も多いのが小松マテーレの特徴です。経験したことのない業務内容に不安もあるかもしれませんが、上司や先輩社員にいつでも質問できる体制が整えられています。自ら知識・技術を吸収する意欲があれば、スピーディな成長も可能。若いうちからモノづくりのプロフェッショナルを目指せます。
やりがいについて
日々の業務でやりがいを感じるときを教えてください。
山上さん
生地が無事に仕上がり、販売されて店頭に並ぶ瞬間はやりがいを感じます。特に、好評で継続的に生産することが決まったときはうれしいです。
免田さん
お客様から「良い出来だね」と言われたときや、自分が開発した生地が展示会で紹介されているところを見るときです。製品になった生地がシャツやブラウスとして展示されているとうれしいです。
福田さん
自分が開発した技術が最終製品として店頭に並んでいるのを見ると、やりがいを感じます。
北野さん
機械を修理できたときです。機械が壊れると生地が作れないので、当社のモノづくりを支える重要な役割だと思っています。
最終形を目にして感動
“モノ”を生み出す喜び
試行錯誤の末に完成した製品を目にしたとき、喜びとやりがいを感じられるという声が多く見られました。自分が携わった製品の最終形を目にできるのも、すべての工程を一貫して行う小松マテーレだからこそ。製造だけでなく販売まで自社で行っているのでユーザーのリアルな反響も確認できます。
企業文化・雰囲気について
会社の文化や雰囲気について教えてください。
山上さん
東京営業所は約50人の社員が在籍しており、和気あいあいとした仲の良い職場であることが魅力です。
福田さん
自分の意見をしっかり持つ方が多いです。研究部署は少人数で落ち着いていますが、アピール力やコミュニケーション能力が重要だと感じています。
免田さん
風通しが良く、話しやすい環境だと思います。直属の上司や先輩も相談しやすく、アドバイスをもらうことも多いです。
意見を伝え合いやすい、風通しの良い職場
「お客様に驚きと感動を与える、価値のある商品を創りたい」。そんな強い想いを持つ社員同士、活発に意見交換を行っています。風通しが良く、普段のコミュニケーションも活発なので、若手でも意見を出しやすい環境です。先輩や同期との会話から、新たな価値観や学びを得ることも多いでしょう。
働きやすさについて
ワークライフバランスが取りやすい、働きやすいと感じますか?
北野さん
ワークライフバランスが非常に良いです。残業が少なく、休日出勤があっても平日に代休を取れるので働きやすいです。
山上さん
仕事上、対応件数が多いと業務量が増え、残業が発生します。そのため、トラブル対応を減らす仕組みが必要だと感じています。
福利厚生が充実しているのは働きやすいと感じる点ですね。住宅補助が手厚く、新築の家を借りることができています。オフィスにウォーターサーバーが設置されていることも個人的にうれしかったです。
社員に寄り添った福利厚生で働きやすい職場を実現
小松マテーレ株式会社では、休暇制度や育児サポート、住宅補助といった、“社員にとって本当に役立つ”福利厚生を用意し、働きやすい職場を実現。社内アンケートでも、「毎月の家賃負担が少なくて助かる」「家賃補助や帰省手当が手厚く他社では見られない条件」といった声があがっていました。充実した福利厚生は、社員の安心感とモチベーションアップに繋がっています。
入社前に先輩たちからのアドバイス
入社を考えている方に向けてアドバイスやメッセージをお願いします。
免田さん
効率性とメンタル面が大事です。悩むよりも先に行動することで、トラブル対応の時間を短縮できます。行動力のある人に向いている仕事だと思います。
山上さん
ファッション業界は市況環境が厳しいため、商売を成り立たせるには商品への愛着を持ち、丁寧に取り組むことが大切です。
人事に突撃インタビュー!
就活生が知っておいた方が良いこと
給与制度について教えてください。
2024年4月の例としては、大学院修了で237,400円(総合職)、大学卒で222,400円(総合職)、206,400円(専門職)、短大・高専卒で197,400円(専門職)でした。
昇給は年に1回、4月に定期昇給があります。会社の業績と本人の評価によって昇給額が決まるため、上がり幅はさまざまです。そのほか、役職や等級によって決まる昇格昇給があります。
勤務形態について教えてください。
総合職は基本的に週休2日制、専門職(工場勤務)は三交代制です。専門職の場合は、繁忙期に休日出勤が発生する場合もありますが、出勤できるかどうか確認の上で出勤が決まるので融通は利きます。
工場で勤務する職種は振替休日はなく残業としての勤務になります。それ以外の職種で会社の指示による土曜勤務となる場合は振替で休日を取得できます。
残業はどのくらいありますか。
残業は会社平均で10時間程度です。ただ、平均ということもあり部署や職種によっては20~30時間行っている社員もいます。営業職では裁量労働制を適用しており、給与が決まっているケースもあります。
福利厚生について教えてください。
休暇制度、育児・介護関連制度、住宅・暮らし関連制度、資産形成、健康サポートなどがあります。
具体例としては、一定の基準以内であれば、月6,000円+水道光熱費で生活できる借り上げ社宅や生活費・食費として支給される勤務地手当(東京・大阪勤務に限る)、実家を離れて生活している社員を対象にした帰省手当など。帰省手当は実費で交通費を負担するという制度で社員の方々にも好評です。
石川県本社で働く社員がグローバル展開の成果や意義を感じられる機会はありますか。
担当や部署により、若手社員も海外出張に行く機会があります。海外のお客様もたくさんいらっしゃいますので、商談の場に同席したり、海外で開催する当社の展示会に参加することもあります。
現状の課題で改善を試みているものはありますか。
働き方改革や給与明細の電子化、あとは職場環境の改修にも投資していこうと動いています。実際に、昨年12月に本社食堂のリニューアルも実施しました。
小松マテーレ株式会社の先輩たちのキャリアパスを紹介
小松マテーレ株式会社の先輩たちの1日
小松マテーレ株式会社の採用フロー
【新卒】
-
会社説明会(必須)
-
ES(エントリーシート)
-
1次面接(オンライン)・適性検査(性格診断)
-
2次面接(対面)・色覚検査
-
最終面接(対面)
【中途】
-
履歴書、職務経歴書にて書類選考
-
面接数回(オンラインor対面)
ES(エントリーシート)ではどのような点を見ているのですか。
阿部さん
ESは学歴や志望動機、自己PR、学生時代に頑張ったことなどを記載いただくシートで、説明会に参加した際に詳細の案内をしています。
こちらで見ているポイントとしては、説明会でどういったところに興味をもってくれたのか、本人のやりたいことが会社と合うか、他にどんな業界を見ているのかなど、その方の就活軸を確認します。
一次面接・二次面接ではどのようなことを聞かれるのですか。
阿部さん
例えば、技術職でも具体的にどのような職に就きたいのか、これまでの学校生活で何を学んできたかなどを深掘りして伺います。一次面接では、コミュニケーション能力や会社説明会の中でどこに興味を持ったのかなど、その方の人となりをポイントとして見ています。
二次面接では、実際に現場で働いている社員の目線で適性がありそうか、面接内でのコミュニケーションや雰囲気を見ます。
最終面接ではどのようなことを聞かれるのですか。
阿部さん
これまで取り組んできたことの深掘りや今学んでいること、履歴書ではわからないパーソナルな部分を伺うことが多いです。
営業職の面接では海外進出を意識して英語でのコミュニケーションの可否などを確認しています。
新卒で入社した場合の入社後の研修およびOJTの内容と期間を教えてください。
中村さん
2025年度から変更になる予定ですが、入社後の4月中に2~3週間、石川県で新入社員研修があり、その後配属先での研修になります。
すべて研修で学んで現場に出るのでなく、配属先で必要な知識を明らかにしたうえで現場に出て必要なことを学ぶ、研修のスリム化を予定しています。
配属先はどのように決まるのですか。
中村さん
新入社員の場合は、事前に面談を重ねて希望を確認し、配属先を決めます。
その後は半年ごとに上司とのフィードバック面談があるので、希望がある場合はその際に伝える形です。また、ジョブローテーションも導入していく予定なので、希望が通らなくとも、粘り強く希望を伝えることで可能性は広がると思います。
どのような人が御社で活躍していますか。
中村さん
仕事を楽しんでいる方、物事を追求する姿勢をもっている方ですね。また、フットワークが軽く、臨機応変に対応できる方は向いている会社だと思います。
編集後記
調査してわかった小松マテーレ株式会社がおすすめできる人
- モノづくりに情熱を注げる人
- 工夫と努力を惜しまず常に良いものを追及できる人
- 世界に目を広げてグローバルに働きたい人
多くの大手ブランドからその製品が高く評価されている小松マテーレ株式会社。しかし、同社の社員たちがそこで満足することはありません。過去や常識にとらわれず、より良い新素材の創造を目指すのが小松マテーレのスタンスです。新しいモノを生み出すこと、常に良いものを追及することに情熱を注げる人であれば、小松マテーレの企業理念に共感でき、充実感をもって働けるでしょう。
グローバルな仕事を目指す人にも小松マテーレはおすすめです。海外ブランドと取引がある小松マテーレには、海外との懸け橋となるポジションも存在します。英語スキルを活かして働きたい方は、ぜひ面接や面談でアピールしてみてください。
みんなのキャリア編集部