MR(医薬情報担当者)
公開日
2021.10.10

MR(医薬情報担当者)

MRとは「Medical Representative」の略で、日本語では「医薬情報担当者」と言われます。病院や薬局の医師・看護師・薬剤師などの医療従事者が主な顧客で、医療用医薬品に関する情報を提供するのが役割です。

医薬品を販売するのではなく、医薬品の品質や有効性などの情報を取り扱う仕事であるのがポイントとなります。

MRが自社の医薬品について適切な情報を提供することで、医療従事者はその薬を患者さんに処方するのに適しているかを判断できるのです。そのため効果だけでなく、使用上の注意点やリスクについても説明できるよう、医薬品に関する深い知識が求められます。

MRの働き方は大きく分けて2通りです。一つが製薬メーカーに所属して自社製薬を扱うMR。そしてMR派遣企業であるCSO(医薬品販売業務受託機関)に所属して複数の製薬メーカーの医薬品を取り扱うコントラクトMRがあります。

評価・満足度

総合評価 3.0
平均年収
580万円
最高年収
1,500万円
やりがい
3.0
給与・年収
3.0
専門性
3.0
将来性
3.0
休日・待遇
3.0

MRの主な仕事内容

MRはどのような仕事をしているのでしょうか。MRの主な仕事内容を3つ紹介します。

医薬品の情報提供

MRの主な仕事は、取り扱う医薬品の情報提供。病院・調剤薬局の医師・看護師・薬剤師に対し、医薬品の有効性や安全性などの情報を説明します。

必要があれば研修や講習会を開催し、医療従事者が正しく医薬品について理解できる機会を設けることも。

医薬品は人々の生命を救うものですが、用法・用量を間違えると命を奪ってしまうリスクもあります。そのため正しい使用方法や副作用などを伝えるのもMRの重要な役割。医薬品を適切に使ってもらうためにも、情報の正確性が求められるのです。

医薬品知識のアップデート

MRが扱う医療用医薬品は、研究・開発が進んでいる分野。そのため日進月歩で新しい医薬品が開発されており、知識のアップデートが求められます。

医薬品情報の専門家であるMRは取り扱う医薬品が増えていくため、情報のアップデートは欠かせません。情報収集や知識の習得はMRの重要な仕事です。

こうして新しい医薬品についての正しい情報を収集し、医療従事者が患者さんに対して適切に処方できるようサポートします。

新薬開発のためのフィードバック

MRは新薬開発にも役立つ職種です。

医療従事者とのコミュニケーションのなかで、医薬品の品質や副作用などについて意見をもらう機会があります。これらの意見を開発担当にフィードバックすることで、より効果が高く副作用の少ない新薬の開発につながるのです。

医療現場のリアルな意見を収集できるのは、普段から医療従事者と密にコミュニケーションを取っているMRならでは。MRは、多くの人々の生命を救う新薬の開発に携われるため、社会的貢献度が高い職種と言えるでしょう。

MRの年収

MRの年収は、日本の平均年収と比較すると高めの水準です。

専門性が必要な職種であり、高い知識やスキルを求められるため年収が高くなっています。医薬品は多くの人の生命を救ったり健康を維持したりするため、MRの社会的貢献度が高いことも年収に反映されているでしょう。

また高齢化社会を迎えた日本では、医療用医薬品の需要が拡大傾向にあります。それに伴い、医薬品情報を扱うMRの市場価値も上がっており年収が高額になっていると考えられるでしょう。

領域専門MRと言われる、分野に特化したMRはさらなる高年収が期待できます。たとえばがん治療の抗がん剤領域専門MRは免疫や遺伝子など複雑な知識が求められるため、年収も高水準です。

MRの求められるスキル

MRになるために求められるスキルを紹介します。

医薬品関連の専門知識

医薬品情報を扱うMRにとって、医薬品や医療業界などの専門知識は必須のスキル。

新薬が次々と開発されるなか、MRが扱う情報も増えていきます。常に有益な情報を収集し、知識をアップデートしていかなければなりません。

また医療従事者と関わるうえで、医薬品だけでなく医療業界についての知識も求められます。業界独自の事情を理解し、医療従事者と適切にコミュニケーションを折りましょう。また業界の動向についても敏感にキャッチアップする必要があります。

コミュニケーションスキル

MRは医療従事者に対して医薬品情報を提供する仕事のため、円滑にコミュニケーションを取れるスキルが必要です。目まぐるしい医療現場で、相手の状況やニーズに合わせて動ける柔軟性も求められるでしょう。

医薬品情報を提供する仕事とはいえ、最終的には自分が取り扱う医薬品を選んでもらい売上を作ることもMRの仕事。そのためにもMRは、医療従事者とコミュニケーションを取り信頼関係を構築しなければいけないのです。

説明力

医薬品の情報を正しく理解してもらわなければいけないため、相手に対して正確に説明できるスキルも求められます。

説明がわかりにくかったり間違っていたりすると、思わぬトラブルを招くリスクもあるでしょう。もしかしたら医療事故を引き起こすこともあるかもしれません。

正しい医薬品情報を理解して正確に処方してもらうためにも、相手に伝える力はMRの必須スキルと言えます。

MRに役立つ資格・スキル・経験

MRとして活躍するために役立つ資格・スキル・経験について紹介します。

MR認定試験

MRとして活躍するためには、MR認定試験を受験して合格しておくといいでしょう。必須の資格ではありませんが、知識やスキルの裏付けとなる試験なので、取得するMRが多い傾向です。

MR認定試験は公益財団法人MR認定センターが実施しています。ただし受験するには「MR導入教育実施機関で基礎教育を受講し、修了認定する」もしくは「製薬企業またはCSOで導入教育を受講し、修了認定する」ことが条件です。

入社後の取得でも問題ないので、入社後の研修を受けてから受験する人が多く見られます。

医薬品や医療に関する知識

医薬品や医療に関する専門的な知識があると、MRとして働く際に活かせます。

大学で医療について学んでいたり、医療業界での経験があったりすると有利になるでしょう。

またMRとして働く人のなかには、薬剤師の資格をもっている人もいます。医薬品に関する高度な知識の裏付けとなるため、MRに役立つ資格のひとつです。

普通自動車免許

MRは普通自動車免許が必要になることがほとんどです。

なぜなら病院・調剤薬局へは車移動が基本なので、普通自動車免許がなければ移動できません。もちろん配属されるエリアにもよりますが、MRは車を使うことが多い職種のため事前に免許を取得しておいたほうが良いでしょう。

現代は大半の車がオートマなのでオートマ限定の免許でも問題ありません。しかし、企業によってはマニュアル車を社用車としているケースもあります。念のためマニュアル車での免許を取得しておくと安心です。

MRの仕事の厳しさ

MRは社会的な貢献度が高くやりがいのある仕事ですが、大変はことも少なくありません。どのようなときにMRとしての仕事の厳しさを感じるのか、具体的に紹介します。

医薬品について学び続けなければいけない

医薬品が次々と開発されているなか、MRは常に新しい医薬品についての情報を学び続けなければいけません。医薬品が進歩する限りMRの情報収集に終わりはなく、どれだけ経験年数が増えても役職が上がっても情報のアップデートは欠かせないのです。

日中は得意先回りに時間を取られてしまい、学習時間の確保が難しいこともあるでしょう。

どんなに忙しくても学習を怠ってはいけない点は、MRの仕事の厳しいポイントと言えます。

外出が多い

外出が多いこともMRならではの厳しさです。

病院や調剤薬局などを訪問するMRは、日中のほとんどの時間を社外で過ごします。訪問先と次の訪問先の距離が遠く、一日の大半が移動時間という日もあるでしょう。

また基本的に一人で車を運転して移動します。移動中は孤独を感じてしまい、精神的につらく感じる人も少なくありません。もちろん運転は集中力も必要なので、移動だけで疲れてしまいます。

外出が苦にならない人でも、毎日の運転や移動などで心身ともに疲弊してしまう可能性があるでしょう。

対人関係で苦労することもある

MRは医師や薬剤師などの医療従事者を相手にする仕事のため、対人関係での苦労も珍しくありません。

人と人との付き合いなので少なからず「合う・合わない」があります。会うのが嫌だと思う相手にも訪問しなければいけないため、精神的な負担になるでしょう。

また個人の開業医であれば、忙しい時間帯に訪問すると相手にしてもらえないことがあります。仕方がないと割り切れれば良いのですが、慌ててしまったり落ち込んでしまったりすると精神的につらく感じるでしょう。

MRに向いている人

MRとして活躍できるのはどのような人なのでしょうか。MRに向いている人の特徴を紹介します。

常に前向きに学べる人

学習が苦でなく、前向きに学ぶ姿勢がある人はMRに向いています。

MRは次々と開発される医薬品情報を常にキャッチアップし、最新情報にアップデートし続けなければいけません。自習だけでなく、MR同士の情報交換の場に足を運んだり、医療従事者からヒアリングをしたりするなど、さまざまな方法で有益な情報を入手します。

学習意欲があり、常に前向きに学べる人でなければMRは難しいでしょう。

論理的に説明できる人

MRは医薬品の情報をわかりやすく伝えなければいけないため、筋道立てて論理的に説明できる人はMRに向いています。

MRは医薬品についての情報を収集するだけでなく提供することもミッション。医薬品についての知識や情報を十分にもっているだけでなく、その情報を漏れなくわかりやすく相手に伝えることが大切です。

また常に忙しい医療現場で働く医師や薬剤師が相手のため、限られた時間で適切に説明するスキルが求められます。

自己管理ができる人

MRとして成果を出している人は、自己管理ができるという共通点があります。

MRは病院や調剤薬局などを訪問する仕事のため、一日の大半は外回り。つまり上司に監視されることなく仕事ができ、自由度の高い仕事なのです。

自由度が高い点はメリットのように思える反面、自己管理ができない人にとってはデメリットにもなりえます。「今日はもういいか」とサボれてしまうからです。

しかしMRは医薬品の受注数や販売金額などで評価されるため、自己管理ができない人は成果を出せずに会社からの評価も低くなってしまうでしょう。

MRになるには

MRになるには、製薬メーカーへの就職もしくはCSOへの所属が必要です。

入社後の研修でMRとしての基礎知識やスキルを学び、MR認定試験に合格すると晴れてMRとしての活動が始まります。MRとしてMR認定試験は必須ではありません。

しかし、合格証があれば医療従事者に対してスキルの裏付けとなるため取得しておいたほうが良いでしょう。

ちなみにMRになるために、大学で医学部や薬学部を学ぶ必要はありません。文系出身者でもMRになれます。ただし求人条件に「大卒以上」と指定されている企業が多いため、大卒以上の学歴は求められるでしょう。

MRのキャリアパス

MRとして経験を積んだのち、どのようなキャリアパスを進んでいるのでしょうか。MRの主なキャリアパスを紹介します。

MRとしてキャリアを積む

MRの一般的なキャリアパスは、MRとしてキャリアを積んで活躍する道です。

MRとしてある程度の経験を積んでから、特定の分野に特化した領域専門MR(スペシャリストMR)や、複数の医薬品を幅広く担当するゼネラリストMRなどMRとしての道を極める人が多く見受けられます。

医薬品の専門家として、医療従事者から頼られる存在になるでしょう。

管理職になる

支店長や営業部長などの管理職になるのも、MRとしての代表的なキャリアパスです。

管理職になれば病院や薬局に訪問することはほとんどなくなり、現場のMRのマネジメントがメインの仕事となります。

また部署内の売上金額や受注件数などを確認し、部署の目標を達成できるか管理するのも仕事です。経営的な視点も求められるため、数字に強くなければいけません。

医療分野でキャリアチェンジする

MRとしての経験を活かし、医療分野でのキャリアチェンジをする人も多い傾向です。

代表的なキャリアチェンジの例では、医療コンサルタントや医療機器の営業職、臨床開発モニターなどが挙げられます。これらの職種はMRとしての経験を活かせるため、転職活動でも有利になるでしょう。

また医薬品に関わるなかで新薬開発に興味をもち、開発部門へのキャリアチェンジもあります。

評判・口コミ

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