みんなのキャリアは、ハラスメントに関する調査をもとに「ハラスメントカオスマップ 2022年度版」を公開しました。
ハラスメントとは
ハラスメント(Harassment)は嫌がらせや迷惑行為という意味。
加害者の意図に関係なく相手を不快にさせたり心身を傷つけたりする言葉や行動全般を指します。
「ハラスメントカオスマップ」作成の背景
平成元年(1989)に「セクハラ」が新語・流行語大賞の新語部門金賞を受賞してから、働く女性の増加や働き方や経済状況の変化など社会の動きにあわせ、さまざまなハラスメントが生まれてきました。
あらゆる行為をハラスメントだと指摘する行為を指す「ハラスメントハラスメント」まで登場した今、誰もが何かのハラスメントの加害者・被害者になり得ます。
ハラスメント対策を行う必要が高まっている今、正しい知識を身につける上で少しでも役に立てばと考え、当社は2021年からハラスメントカオスマップを作成しています。
そして今回は、昨年公開したカオスマップに10のハラスメントを追加したカオスマップを新たに作成しました。
ハラスメントカオスマップの種類
今回は2種類のカオスマップを作成しました。
- 「発生頻度」と「発生場所」の2軸でマッピングしたもの
各カテゴリー
57のハラスメント
- 新たに追加した10個のハラスメント
-
- レリジャスハラスメント(レリハラ)
宗教関係者から受ける精神的・経済的な嫌がらせ
- 家事ハラスメント(カジハラ)
家事を通じてパートナーを傷つける言動を生む
- ワクチンハラスメント(ワクハラ)
ワクチン接種に関連した嫌がらせなど差別的な対応
- シルバーハラスメント(シルハラ)
高齢者が弱者だから保護しないといけないという慈愛の精神がいつの間にか見下す視点となり高齢者が不快に思う
- エレクトロニックハラスメント(エレハラ)
超音波・低周波を媒体とする指向装置や非致死性兵器を使用し対象者音声や疑似映像を認識させる事により、意図的に精神に影響を与える
- コロナハラスメント(コロハラ)
「うつったらどうしてくれるのよ!」「よく出て来られるね」といった感染を決めつけるような言い方や、露骨に避けられる
- 給食ハラスメント(給食ハラ)
行き過ぎた給食指導、完食を強要される
- 応援ハラスメント(応援ハラ)
応援席にいる親たちが熱くなり「何やってるんだ!」「今のはシュートだろう!」「(ボールを)追えよ!」などと強い言葉を浴びせる
- 孫ハラスメント(孫ハラ)
「早く孫の顔が見たい」「子どもはいつ?」という義実家の孫ハラスメント
- カフェインハラスメント(カフェハラ)
コーヒーや紅茶などのカフェインが含まれたドリンクを強いる
ハラスメントの10個のジャンル】
- 職場
- 性別/国籍/宗教
- 飲食
- ライフステージ
- コミュニケーション
- SNS
- 環境
- 教育機関
- 医療機関
- その他
カオスマップ入手方法
カオスマップのファイルは下記からダウンロードいただけます。
※ご使用の際には引用元(サイト名・URL)を明記くださいますようお願いいたします。
※ハラスメントカオスマップは当社が独自のリサーチにより独自に作成したものであり、網羅性や正確性を完全に担保するものではありません。
ハラスメントに関する調査概要
- 調査期間:2022 年11月16日~17日
- 調査方法:インターネットによるアンケート調査
- 調査人数:100名
1.性別を選択してください。
2.年齢を選択してください。
3.あなたが知っているハラスメントを選択してください。
80%近くの人が、何らかのハラスメントを知っていると回答しました。
三大ハラスメントと言われるパワーハラスメント・モラルハラスメント・セクシャルハラスメントはもちろんですが、その他カスタマーハラスメントやジェンダーハラスメントなども認知度が高まっているようです。
4.あなたが職場内・日常生活で行われていると感じるハラスメントを選択してください。
三大ハラスメントのパワーハラスメント・モラルハラスメント・セクシャルハラスメントを目の当たりにした経験がある人が多いようです。
5.【問4で「何らかのハラスメントを目の当たりにしたことがある」と回答した人のみ回答】行われているハラスメントに対して何か行動したことがありますか?
多くの人が「何もしなかった」と回答しました。「自分も巻き込まれてしまったら・・」と不安に思い、行動できない人が多いのではないでしょうか。
6.あなたは職場内・日常生活で何らかのハラスメントを受けて嫌な思いをしたことがありますか?
33%の人が、ハラスメントを受けた経験があるようです。最も多かったのは、33%のパワーハラスメントでした。
7.【問6で「何らかのハラスメントを受けたことがある」と回答した人のみ回答】その行為はいつどこで受けましたか?
ハラスメントは職場のイメージを持つ人が多いと思いますが、その中でも特に多かったのが「勤務中」でした。
8.【問6で「何らかのハラスメントを受けたことがある」と回答した人のみ回答】その行為は誰から受けましたか?
「上司」がダントツで1番多い結果に。また少人数ではありますが、家族や友人からハラスメントを受けている声もありました。ハラスメントはどこでも起こりえるものだということがわかるでしょう。
9.【問6で「何らかのハラスメントを受けたことがある」と回答した人のみ回答】具体的にどのような嫌がらせを受けましたか?
具体的なハラスメントの内容としては、言葉による嫌がらせが多いようです。
10.【問6で「何らかのハラスメントを受けたことがある」と回答した人のみ回答】ハラスメントを受けたときにどのような対応をしましたか?
60%以上の人がハラスメントに対して何らかの対応ができているようですが、まだ30%の人は対応が何もできていない状態です。
また、外部機関を利用する人は0%という結果となりました。ハラスメントの種類だけでなく、対応方法の種類の認知拡大も必要でしょう。
11.【問6で「何らかのハラスメントを受けたことがある」と回答した人のみ回答】対応後、ハラスメントは改善されましたか?
「改善されなかった」と答えた人が半数以上。ハラスメントの言葉は広がっても、その辛さはあまり理解してもらえないようです。
12.【問11で「改善された」と答えた方のみ回答】改善された理由を教えてください。
- 会社の会議にかけられたから
- 加害者が私以外にも害を加えており、解雇された為
- 謝罪を公の前でした
- 労働局へ相談に行ったら改善された
13.【問11で「改善されなかった」と答えた方のみ回答】改善されなかった理由を教えてください。
- もともとの加害者の性格だから
- 加害者が役員で権力があったから
- 組織特有のしきたりで我慢するしかなかった
- 私の態度が気に食わないと更に上層部に悪意のある報告をされた
- 本件に関するお問い合わせ先
企業名 :株式会社エージェント
Email :agent.media@agent-network.com