「就活はいつから始めるべき?」
SNSを開くたびに友達のインターン参加報告を見て、心がざわつく。
「もう就活始まってるの?」「自分は何もしていないけど大丈夫?」そんな不安を抱える人も少なくありません。
周りが動いている気配を感じながらも、具体的に何から手をつければいいのかわからない。就活全体の流れも見えないし、今の自分の立ち位置もわからない。そんなモヤモヤした状態で、ただ焦りだけが募っていく。こんな経験、ありませんか。
この記事では、「就活はいつから始めればいいのか」を就活全体の流れから整理し、
今の自分がどの段階にいるのか、次に何から動けばよいのかを分かりやすく解説します。
就活はいつから始まる?|基本スケジュールと早期選考の例外
就活について調べていると、「3月から始まる」という情報と、「もう選考が始まっている」という情報が混在していて、混乱してしまいますよね。
実は、就活には「政府が定める公式のスケジュール」と、「実際に企業が動いている早期選考」という、二つの流れが存在しています。
なんで就活は早期化しているの?
「昔はもっとゆっくりだった」という話を先輩や親から聞いたことがあるかもしれません。確かに、就活は年々早まっています。では、なぜこんなに早期化が進んでいるのでしょうか。
①深刻な人手不足
日本では少子高齢化が進んでおり、若い世代の人口が年々減少しています。
企業からすると、採用したい学生の数よりも、実際に就職する学生の数の方が少ない「売り手市場」が続いています。
多くの企業は優秀だと思う学生がいたとき、「他の企業に取られる前に、早く内定を出したい…!」と思い、先に動いた企業が有利になるわけです。
「うちに来てほしい」と思う学生を確保するために、企業は競い合うように早く動くようになりました。
②インターンシップのルールの変化
以前までは、インターンシップで知り得た学生の情報を採用選考に利用することは認められておらず、位置づけはあくまで職業体験の場でした。
しかし2022年に定義が改正され、一定の条件を満たすインターンシップについては、学生の評価を採用選考に活用できるようになりました。
そのため、インターンシップは選考につながる重要な機会としての意味合いを持つようになり、学生にとっても、早い段階から主体的に参加する重要性が高まっています。
全体像|就活の流れはこの5ステップで進む
就職活動は、多くの場合、次の5つのステップを行き来しながら進んでいきます。
①情報収集
(大学3年生 4月〜通年/特に4〜6月・12〜2月が多め)
就活サイトへの登録や、業界・職種の種類を知る段階です。
大学3年生の春頃から動き始める学生が増え、サマーインターン募集が始まる5〜6月や、就活を意識し直す12〜2月に再び情報収集が活発になる傾向があります。
②自己理解(自己分析)
(大学3年生 5月〜翌年2月頃までが多め)
日常の行動を振り返るために「やってみること」
自己分析は、就活準備の中でも早い段階から取り組む学生が多い工程です。
特に、インターン応募前の5〜6月や、選考が近づく12〜2月に改めて見直す学生が多く、一度で終わるものではなく、繰り返し行われる傾向があります。
③企業・業界理解
(大学3年生 6月〜翌年3月頃が多め)
サマーインターンや説明会への参加をきっかけに、企業研究・業界研究を本格化させる学生が増えます。
インターン参加後に志望業界が変わるケースも多く、夏〜冬にかけて理解を深めていく流れが一般的です。
④応募(エントリー)
(大学3年生 3月〜4年生 4月頃がピーク)
大学3年生の3月に採用情報が解禁され、エントリーや説明会申し込みが増える時期に入ります。
この時期は複数社に応募する学生が多く、事前に企業リストを用意していたかどうかで忙しさに差が出やすい傾向があります。
ただ、近年情報解禁・本選考解禁の公式スケジュールより前に動き出す企業や学生が増えており、実際に秋〜冬に早期選考を受けるケースも珍しくなくなっています。
⑤選考
(大学4年生 4月〜6月頃が中心)
書類選考を通過した学生から、面接やグループディスカッションが始まります。
6月頃から内々定が出始める企業もあり、比較・検討の段階に入る学生もいます。
あなたはどのフェーズ?
現在地と次のステップをチェック
就活は、全員が同じ順番・同じスピードで進むものではありません。
まずは「今の自分がどこにいるか」を確認し、次にやることを1つだけ決めましょう。
フェーズ①|就活の全体像をまだつかめていない
こんな状態
・何から始めればいいか分からない
・周りが動いていて焦るが、行動できていない
・就活サイトや説明会をほとんど見ていない
※大学3年生の前半〜中盤では、多くの学生がここから始まります。
次のステップ(これだけ)
・就活サイトに登録する
・業界一覧を見て、興味がありそうな業界を選んでみる
フェーズ②|準備はしているが、行動に移せていない
こんな状態
・自己分析や業界研究を少しやった
・情報は集めたが、説明会や応募に踏み出せていない
つまずきやすい理由
・正解を選ぼうとしすぎている
・動いた後に考える、という発想が持てていない
次のステップ(これだけ)
・説明会 or インターンを1つ申し込む
・「参加すること」をゴールにする
フェーズ③|行動し始めているが、方向性に迷っている
こんな状態
・説明会やインターンに参加したことがある
・企業が多く、何を基準に選べばいいか分からない
ここで大事な考え方
・企業選びに正解はない
・経験から「合う・合わない」を拾うフェーズ
次のステップ(これだけ)
・参加した企業について「よかった点/微妙だった点」を書き出す
・次に見る企業は、よかった点が1つ重なる企業にする
フェーズ④|応募・選考を意識し始めている
こんな状態
・「もっと良くしてから出したい」と思って止まりがち
・締切が重なり、時間的にも気持ち的にも余裕がない
このフェーズで意識したいこと
・完璧に仕上げてから応募する必要はありません。まずは一社出してみることで、改善点が見えてくるケースも多くあります!
・そして、比較・振り返りの時間を確保しましょう
次のステップ(これだけ)
・締切が近い企業から1社、ESを提出する
・過去に書いた自己PR・ガクチカをそのまま使い、 締切が一番近い企業に“仮提出”する
フェーズ⑤|内定が出たが、決断に迷っている
こんな状態
・内定を1社以上もらっている
・内定承諾に対して納得しきれない不安がある
このフェーズで意識したいこと
・正解の会社を探そうとしすぎない
次のステップ(これだけ)
・内定企業について「仕事内容/成長イメージ/不安点」を1行ずつ整理
・不安が残る場合は、OB・OGや社員に話を聞く
周りが動き出して焦ってきたかも…と感じたら
SNSを見ていると、「もう内定もらった」「〇社の選考が進んでる」といった投稿が目に入って、焦ってしまうこともありますよね。
でも、少し落ち着いて考えてみてください。
就活の本格的なスタートは、一般的には大学3年生の後半以降です。
それまでに準備が進んでいなくても、決して遅すぎるということはありません。
また、サマーインターンに参加していなくても、本選考で不利になることはほとんどありません。
むしろ大切なのは、準備を始めたタイミングではなく、自分の経験や価値観をしっかり整理して言語化できているかどうかです。
大切なのは、自分の志望する業界・企業がどのタイミングで動くのか
ただし、一つだけ注意しておきたいのが、業界や企業によって選考のタイミングは大きく異なるということです。
たとえば、外資系企業やメガベンチャーの一部は、比較的早い時期から選考をスタートします。
こうした企業を志望している場合は、早めに情報をキャッチしておくと安心です。
一番避けたいのは、何も知らないまま出遅れることです。
志望する業界の動きを知らずに、気づいたら選考が終わっていた…という事態だけは避けたいですよね。
だからこそ、志望する企業の採用ページや公式サイトを定期的にチェックする習慣をつけておきましょう。
情報さえ掴んでおけば、焦る必要はありません。
自分のペースで、しっかり準備を進めていけば大丈夫です。
今日の最初の一歩|3分でできること
ここまで読んで、「なるほど、分かった」と思えたなら、それだけでも大きな前進です。
でも、せっかくここまで読んだのに、何もせずに終わってしまうのはもったいないですよね。
不安を解消する一番の方法は、小さく動いてみることです。
完璧な準備ができてから動くのではなく、今日、たった3分だけでも行動してみるだけで、気持ちはぐっと軽くなります。
今日できる「3分の行動」
①就活サイトに1つ登録してみる
まだ登録していない就活サイトがあれば、今すぐ1つだけ登録してみましょう。マイナビ、リクナビ、ワンキャリア、キャリタス…どれでも構いません。登録するだけなら3分で完了します。
志望業界が決まっていなくても大丈夫です。
情報が入ってくる環境を作っておくことが、最初の一歩になります。
②業界一覧をざっと眺めてみる
就活サイトには「業界一覧」や「職種一覧」のページがあります。
それを5分だけも眺めてみましょう。
「こんな業界があるんだ」「この職種、面白そう」と思えるものが一つでもあれば、それがあなたの興味の種です。一度説明会や企業ページを覗いてみましょう。
完璧な準備ができてから動くのではなく、小さく動きながら準備していく。
それが、無理なく就活を進めるコツです。
今日、ほんの3分だけでいいので、何か一つ、行動してみてください。
その小さな一歩が、あなたの就活を前に進めてくれます。
よくある質問(就活タイミング編)
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インターンに参加していないと不利になりますか?
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インターンに参加しているかどうかだけで、有利・不利が決まるわけではありません。
インターン参加を重視する企業もありますが、多くの企業では、本選考での書類や面接を通じて総合的に判断しています。そのため、インターンに参加していないこと自体が、直接的に不利になるとは限りません。
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周りが内定を持っていて焦ってしまいます…
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焦りを感じるのは自然なことですが、進捗には個人差があります。
SNSや友人の話では早い段階の情報が目に入りやすいですが、就活の進み方は人それぞれです。
他人と比べすぎず、「今の自分ができる一歩」に集中することで、結果的に進めやすくなります。
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大学4年生からでも就活は間に合いますか?
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間に合うケースは多くあります。ただし、進め方には工夫が必要です。
大学4年生になると、本選考がすでに始まっている企業が多いのは事実です。一方で、通年採用や追加募集、時期を分けて採用を行う企業もあります。
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就活はいつまで続きますか?
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一般的には4年生の秋頃までに一区切りつく人が多いですが、人によって異なります。
焦って進めてしまうと、企業理解が浅いまま判断してしまい、入社後に「思っていたのと違った」と感じるリスクも高くなります。周囲の進捗に合わせるよりも、自分が納得できるかどうかを大切にしながら進めることが、結果的に後悔の少ない選択につながります。
まとめ
就活はみんなと同じタイミングで同じことをする必要はありません。
大切なのは、今の自分の立ち位置を知り、できることから動き出すこと。
行動を通じて考えを深め、必要に応じて軌道修正していくことで、納得のいく選択に近づいていきます。
就活は、長い道のりです。
でも、一歩ずつ進めば必ずゴールにたどり着けます。
焦らず、自分のペースで、今日できることから始めていきましょう。